お金

EPS(1株あたり当期純利益)が増えると起こる現象について深堀。

こんにちは!マコトです。

今回は、EPSの値が良くなったら具体的にどうなるのか分からなかったので深堀してみました。

結局の所、値だけ見ていても、その値が変わったらどう反応が出るのかが分からないと

数字の波に呑まれてしまって、結局何が起こっているのか分からないという危機感が出てきたたので調べることにしました。

EPSのおさらい

EPS=当期純利益÷発行済み株数

で求められます。

値が高くなれば高くなるほど評価されることになります。

僕は、ここで何で高くなれば評価されていくのかがイメージできなかったので深堀することにしました。

上がったから何なのか?

EPSが上がった

つまり

企業の「収益力」が上がったことを意味します。

EPSが上がったということは

EPS=当期純利益÷発行済み株数

の式からすると

会社がより多くの利益を出していることになる。

または、発行株数を減らして1株あたりの取り分が増えた。

の、どちらか、あるいは両方です。

このことにより、市場は「この会社は1株あたりの稼ぐ力が上がったので評価できる。」と判断されるようになり。それに気づいた投資家が株を次々と買っていくことで株価がだんだん上がり、上がっていく様子を見つけた投資家が、また、次から次へと株を購入し、どんどん株価が上がっていきます。

ただ、注意点としては

成長性が織り込み済みの場合、株価はどんどん上がっていきません。

つまり、企業にこれ以上成長する要素は今の所みあたらない場合です。

何か新規性のある事象が予定されていたりすると、投資家心理として

「これは好材料があるから、株価が上がるぞ」となり株価が上がっていく要因になります。

例えば、アナリストの予想EPSが「100円から120円に上がる」とされていたとします。

すると、投資家の心理状態と株価動向は以下のようになります。

状況投資家の反応株価の動き
EPSが120円(予想どおり)「予想通りか」あまり動かない(織り込み済み)
EPSが130円(予想より良い)「予想を上回った!」株価上昇(サプライズ)
EPSが110円(予想より悪い)「期待外れだ」株価下落

このように、何かサプライズがないと上がらないんですよね。

なので、サプライズを探すのも、個人投資家の楽しみでもあります。

気になっている企業のサイトに度々訪れ、企業が何か新しいことをしないかを観察しておくことで、いち早く株を仕込むことができます。

EPSはこの点で見ると、観察する企業を絞る際の目印と言ってもいいのではないでしょうか。

「発行株数を減らして1株あたりの取り分が増える」とは

これは、上で説明したアンダーラインの箇所のことですが、

発行株数を減らして1株あたりの取り分が増えるとは、いわゆる、自社株買いのことを指します。

自社株買いをすると、市場から株を引き上げるので、発行済み株数が減って

結果的にEPSが上がります。

これは、投資家への還元策で行われます。

つまり、上でも話しましたがEPSを上げると、市場の評価がよくなり

株価が向上し、結果投資家還元になります。そういうことです。

しかし、良い自社株買いと悪い自社株買いがあります。

以下にまとめました。

観点✅ 良い自社株買い(評価される)❌ 悪い自社株買い(信頼を失う)
目的株主還元・長期的な企業価値向上株価対策・経営陣の報酬目的
実施理由・株価が企業価値より割安・余剰資金があり投資余力も十分・EPSを高め株主価値を増やすため・業績悪化を隠す・一時的に株価を上げたい・経営陣の報酬(ストックオプション)目的
買戻し後の扱い消却(発行株数を減らす)または健全な報酬制度に活用消却せず保管 → のちに役員報酬に転用/再発行
株主への影響EPS上昇・株価上昇・信頼向上実質的な還元なし・株主軽視の印象
財務体質利益余剰金が潤沢で、借入なしで実施借入金で実施(財務リスク増)
情報開示買戻し理由・目的・規模を明確に説明開示が不十分・タイミングが不自然
経営者の意図「株主と共に成長する」姿勢「株価を操作したい」「自分たちの報酬を増やしたい」姿勢
市場の反応信頼・株価上昇・長期保有の増加不信・株価一時上昇後の下落
任天堂・トヨタなどの余剰資金還元型赤字企業の株価維持型・買戻し直後に役員報酬UPなど

良い自社株買いでは、株主のことを考えています。

悪い自社株買いでは、会社のことしか考えてないので注意です。

悪い自社株買いでは、役員報酬に利用されることもあって。市場から引き上げた株を消却せずに持っておくことで

のちに、株が上がってきたところで売却して役員の懐へお金が入ります。嫌ですよね。

良い自社株買い、悪い自社株買いを見分けるには?

① 目的が明確に説明されている

  • 企業が「なぜ今、自社株買いをするのか」をIR資料や決算説明で具体的に説明しているかを確認。
    例:「株価が企業価値に対して割安と判断」「安定配当と並ぶ株主還元方針として実施」など。
    透明性が高い=信頼できる。

② 財務が健全で、余剰資金による実施

  • 有利子負債が膨らんでいないか?
  • キャッシュフローに余裕があるか?
  • 無理に借金してまで買い戻していないか?
    → 借金で行う自社株買いはリスクが高く、短期的株価対策の可能性があります。

③ 買い戻した株を「消却」している

  • 「自己株式を消却しました」という発表がある場合、株主価値は確実に上昇(EPS上昇)。
    → 一方、「自己株式として保有」だけの場合は、後で役員報酬などに使われる可能性があるので要注意。

④ 実施時期・タイミングが自然

  • 決算発表後、株価が大きく下がったタイミングでの自社株買いは合理的(割安判断)。
  • 逆に、株価が高騰している時期や業績悪化直後に実施する場合は、「株価支え」や「ごまかし」の疑いも。

⑤ 長期方針としての一貫性

  • 毎年のように安定して株主還元方針を実施しているか?
  • 配当+自社株買いをセットで行っているか?
    → 一貫性があれば「株主を大切にしている企業」として評価されます。

⚠️ 悪い自社株買いを見分けるサイン

サイン意味
「目的」があいまい「資本効率向上のため」など抽象的な理由しか書いていない
借金を増やして実施EPSは一時的に上がるが財務リスクが高まる
「消却せず保有」後で役員報酬やストックオプションに使われる可能性
株価が高値圏で実施経営陣が「自社株を高値で売りたい」意図がある場合も
決算が悪化しているのに実施「株価維持」のための見せかけの可能性
実施規模がやたら小さい「やってますアピール」目的の可能性

実際にチェックする方法

  1. IR(投資家向け情報)ページを見る
    • 「自己株式取得に関するお知らせ」や「決算説明資料」を確認。
    • 「取得目的」「取得予定株数」「消却予定」などが記載されています。
  2. 決算短信の注記を見る
    • 「自己株式の消却」「株主還元方針」の項目を確認。
  3. 過去との比較
    • 以前の自社株買いと今回の規模・理由を比べる。
    • 「継続的な方針」か「突発的対策」かを見極める。

結果IR情報を観察するのが一番良いでしょう。手間のかかる作業ですが、仕事と割り切り情報収集しましょう。意外と楽しいかも。

まとめ

EPS上昇には表面的な部分と裏がありますので

よく調査しましょう。

以上です。ありがとうございまいた。