増配銘柄の選定方法
①配当性向が低い
②過去の配当推移が増配傾向
③配当政策にDOE・累進配当政策を採用している、または日経連続増配株指数・日経累進高配当株指数に採用されている
④業績が安定している(安定+長期で右肩上がり)
⑤キャッシュリッチである(キャッシュ創出力)
⑥割安(底PERである)
⑦成長期待がある
①配当性向が低い
配当性向(はいとうせいこう、英語:Dividend Payout Ratio)とは、 企業が稼いだ利益のうち、どのくらいを株主への配当に回しているか を示す指標です。
例
- 会社の当期純利益が 100億円
- 株主に配る配当金の総額が 30億円
→ 配当性向は 30%
つまり、稼いだ利益の30%を株主に還元し、残り70%は会社に内部留保(再投資や借金返済など)します。
配当性向の目安
- 低すぎる(10~20%程度):株主還元が少ない。成長投資を優先している場合に多い。
- 標準的(30~50%程度):バランス型。利益の一部を還元しつつ、内部留保も確保。
- 高すぎる(70%以上):株主還元は厚いが、将来の成長投資余力が小さくなる可能性も。
👉 投資家は、企業の成長ステージや業界の特徴とあわせて、配当性向を見ることで「株主への還元姿勢」や「内部留保による成長戦略」のバランスを判断します。
✅ 確認できる場所
1. 企業の決算短信・有価証券報告書
- 上場企業は必ず「配当金」や「EPS(1株利益)」を開示しています。
- 東証の「適時開示情報閲覧サービス」や会社のIRページで閲覧可能。
2. 証券会社の取引画面
- 楽天証券、SBI証券、マネックス証券などでは 銘柄詳細ページに「配当性向」欄 があります。
- 例:「株価」「PER」「PBR」「配当利回り」と並んで「配当性向」が表示されることが多いです。
3. 金融情報サイト
- Yahoo!ファイナンス(日本株・米国株とも対応)
- みんかぶ、モーニングスター などの株式情報サイト
- Bloomberg、Reuters など海外情報サイト
👉 ただしサイトによっては 直近決算ベース や 予想ベース で表記が異なるので注意。
4. 自分で計算する方法
もしサイトに出ていなくても、次のデータがあれば計算できます:
- 決算短信から 当期純利益
- 配当金の総額(または1株配当金とEPS)
🔎 例:Yahoo!ファイナンス(日本株の場合)
- 銘柄コードを入力(例:トヨタ 7203)
- 「企業情報」タブ → 「財務情報」や「配当」欄を確認
- 「配当性向(%)」が表示されている